人気の高級時計ランキングでは、ロレックスやオメガなどが人気です。しかし、これらを上回るぐらいの最高級時計として知られているのが、パテック・フィリップです。機械式のイメージが強いパテック・フィリップやロレックスにもクォーツ式があることを知っていましたか？

一般的に腕時計のムーブメントは、大きく2種類に分けることができます。ここでは、腕時計の種類やそれぞれの特徴について紹介します。

腕時計の針を動かす部分をムーブメントと言いますが、このムーブメントは大きく分けると機械式とクォーツ式に分けることができます。

クォーツ式とは、電池で動かすタイプの腕時計です。電池によって電圧を加えると同じリズムで周波数が振動します。その振動を利用して針を動かすのがクォーツ式のムーブメントの仕組みです。クォーツ式のなかには時計を身に着けて動かすことによって充電と発電をして動く発電式や、太陽光発電による光発電式などもあります。

クォーツ式の特徴は時刻の精度が非常に高く、丈夫であることが魅力となっています。

一方、機械式とは、ぜんまいで針を動かすタイプの腕時計です。ぜんまいを手で巻き上げるタイプ（手巻き式時計）と身に着けて腕を動かすことでぜんまいが自動で巻き上げられるタイプ（自動巻き式時計）があります。

手巻き式時計はこまめにぜんまいを巻かないと止まってしまうので、巻き直す手間はありますが、その分愛着も沸きますし、メンテナンスも簡単なため費用を抑えることができます。自動手巻き式時計は、手動でぜんまいを巻くこともできますし、腕に着けて動かすことで内部のローラーが動いて自動にぜんまいが巻かれます。さらに、近年では腕に装着して動かさなくても保管時に自動でぜんまいを巻くことができる商品も開発されています。

機械式の特徴は電池交換が必要ないことや、きちんとオーバーホールを行えば長年使用していけること、さらに職人の技術やステータス性を感じることなどが挙げられます。

腕時計の種類は大きく分けるとクォーツ式と機械式に分けられますが、時計を見てどちらであるか見分ける方法はいくつかあります。

まず、時計の秒針の動きを見ることでも見分けることができます。秒針が1秒1秒飛んで進む場合はクォーツ式で、なだらかにずっと動くのが機械式になります。

また、機械式の腕時計で手巻き式か自動巻き式かを見分ける方法は、時計を軽く振って動かしてみるとわかります。手巻き式であれば振っても何の反応はありませんが、自動巻き式の場合はムーブメントのローターが回転してぜんまいを巻き上げる音がします。

腕時計を振ってみる他にもリューズを巻いてみることでも見分けることができます。自動巻き式であれば、巻き止まることはありませんが、手巻き式であれば巻き止まりがありますし、巻いている際に手ごたえと音があるのでわかります。

ちなみにリューズとは、時刻やカレンダーを合わせたり、ぜんまいを巻く部分のことを指します。リューズは竜頭と漢字で書きますが、寺の鐘を吊り下げる部分が竜の頭のような形をしていたので竜頭といわれていて、その竜頭が由来といわれています。

懐中時計が主流だった時代に鎖を通して吊り下げることができる部分が竜頭といわれていました。その後時計の技術が進歩して、1842年に時刻合わせやぜんまいなどの役割を果たし、現在の役割と同じリューズが開発されました。